麻天狼 - The Champion [歌詞]

麻天狼 - The Champion
『The Champion/T.D.D LEGEND』(2019.2.27)

*麻天狼(シンジュク・ディビジョン)
神宮寺寂雷(JAKURAI JINGUJI) / ill-DOC (CV: 速水 奨)
伊弉冉一二三(HIFUMI IZANAMI) / GIGOLO (CV: 木島隆一)
観音坂独歩(DOPPO KANNONZAKA) / DOPPO (CV: 伊東健人)

作詞: Zeebra
作曲・編曲: 理貴, Zeebra
Producer: Zeebra
Co-Producer: 理貴

 

Yeah
Uh
これがシンジュク 麻天狼

MC GIGOLO
俺がDOPPO
ill-DOC
Let's go

(Hook)
俺らがナンバーワン (ナンバーワン)
Yes we a di champion (Champion)
When we go rap-pap-pan (Blah Blah)
聴いたら皆Jump around (Jump around)
俺らがナンバーワン (ナンバーワン)
Yes we a di champion (Champion)
When we go rap-pap-pan (Blah Blah)
聴いたら皆Jump around (Jump Jump)

(GIGOLO)
俺らがナンバーワンラッパー (ナンバーワン)
そうシンジュクがナンバーワンラッパー (ナンバーワン)
今晩はガンガンTurn up
目の前にはどデカイシャンパンタワー (Fooo)
今日は祝杯 朝まで High Party all night
祝杯 終わる事ない 祝勝会
祝杯 さあ全部飲み尽くせ Hey (Hey Hey)
店の酒飲み尽くせ Hey
ついに立ったディビジョンの頂点 (Oh yeah)
俺らなら当たり前だ 当然 (Oh yeah)
誰がやろうが真似出来ねえ (No No)
派手なフローで上げてくぜ (Go Go)
でもまだ満足には程遠い (程遠い)
いつだってウォリアーの装い (装い)
雑魚がつまらねえ物乞い
相手にゃしてねえぜ来やがれ一昨日

 

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●Yes we a di champion
"Yes we are the champion"の意。パトワ(ジャマイカクレオール語)における表記。ジャマイカキングストン出身のレゲエ・ディージェイJohnny Osbourneの「We A Di Don」(1988年)などに同様の使用法が見られる。ジャマイカ発祥のレゲエではパトワがしばしば用いられる。

●When we go rap-pap-pan
"rap-pap-pan"は太鼓やドアを叩く音、あるいは銃声などを表す。オノマトペなので表記は一定ではない。
ミズーリ州出身の作曲家Katherine Kennicott Davisが1941年に作曲したクリスマス・ソングThe Little Drummer Boy」のこと。太鼓の音が"rum pum pum pum"と表現されている。
ジャマイカキングストン出身のレゲエ・ディージェイBuju Bantonの「Champion」(1995年)には"Knock 'pon your entrance / Ram pa pa pam pam / Gal let me in"というリリックがある。
バルバドス‐セント・マイケル出身のR&BシンガーRihannaの「Man Down」(2010年)では銃声の表現として使われている。

●聴いたら皆Jump around
House of Painの代表曲「Jump Around」(1992年)か。1stアルバム『House of Pain』(1992年)収録。US Billboard Hot 100で最高3位を記録し、グラミー賞にもノミネートされたヒット曲。"I came to win, battle me, that's a sin"というリリックがあり、バトルビートとしてもしばしば用いられる。
ハウス・オブ・ペインは、ニューヨーク州バレーストリーム出身のEverlast、ニューヨーク市ブルックリン区出身のDanny Boy、ラトビアソビエト社会主義共和国リガ(現ラトビア共和国の首都)出身のDJ Lethalによる2MC1DJのグループ。MCの2人はアイルランド系、DJはラトビアアメリカ人で、白人だけで構成されている点が特徴。グループの活動拠点はカリフォルニア州ロサンゼルス。
エヴァーラストは、ソロとしても2ndアルバム『Whitey Ford Sings the Blues』(1998年)収録の「What It's Like」でグラミー賞にノミネートされた。2000年には、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするラテン・ロック・バンドSantanaのアルバム『Supernatural』(1999年)に収録された「Put Your Lights On feat. Everlast」でグラミー賞を受賞。
DJリーサルは、フロリダ州ジャクソンビルを拠点とするメタル・バンドLimp Bizkitのメンバーでもある。

●今晩はガンガンTurn up
"turn up"はパーティーなどで盛り上がって楽しむこと。ジャマイカスラングでは"tun up"と表記する。
本作で作詞を担当しているZeebraは、DJ RYOW「Turn Up feat. KOHH, SMITH-CN, Zeebra」に参加している。アルバム『#IDWT -IN DREAMS WE TRUST-』(2014年)収録。

●いつだってウォリアーの装い
「ウォリアー(warrior)」は、Zeebraのリリックにしばしば登場する。「愛と平和望むライムウォリアー」(「Save The World」2006年)、「俺はwarrior 果報は寝て待てん」(「Jackin' 4 Beats」2008年)、「記憶ぶっ飛ぶまでぶちかますウォリアー」(「The Last Letter」2013年)など。
また、G.K.MARYANの『SOUL ON KEEP』(2005年)に収録されている「城南ウォーリアーズ feat. UZI」のプロデュースはZeebraが担当した。
G.K.MARYANUZIのコンビは「城南ウォーリアーズ」をユニット名として、アルバム『MICROPHONE最強タッグ』(2004年)もリリースしている。両名は、Zeebra城南ハスラー2 feat. DABO, UZI, G.K.MARYAN」(2001年)に客演で参加。5thシングル『BABY GIRL』収録。

●証明出来たのは光栄
BOMBRUSH!「証明 feat. 漢 a.k.a GAMI」(2014年)か。漢 a.k.a GAMIは新宿を代表する最も有名なラッパー。ただし、これだけで言及しているとは言いがたい。

●掛けれない程フルボッコ
漢 a.k.a GAMIはテレビ朝日フリースタイルダンジョン」の初代モンスターで、キャッチコピーが「ミスターフルボッコ」だった。

●ブチ切れて暴言唸らすだけ
KAN, PRIMAL, O2, 太華, SHINGO☆西成, MEGA-G, メシアTHEフライ, SATUSSY, ERONE, HIDADDY, 志人暴言」のことか。同曲は、LAMP EYE証言 feat. RINO, YOU THE ROCK★, G.K.MARYAN, ZEEBRA, TWIGY, GAMA, DEV LARGE」のリミックス。
本作の4曲目に収録されているDrama Trackのタイトルが「証言」である。
前述の漢 a.k.a GAMI(当時はKAN名義)が参加しており、彼が率いるMSCは新宿拡声器集団の別名を持つ。PRIMAL、O2、太華はMSCのメンバー。MEGA-GとメシアTHEフライはDJ MUTAと共にJUSWANNAというグループも組んでいた(2010年に活動休止)。MSCSHINGO☆西成は、当時レーベルLibra Recordsに所属していたが、現在は全員脱退している。SATUSSY、ERONE、HIDADDYは大阪を拠点とする韻踏合組合のメンバー。志人は当時新宿を拠点としており、MSCのメンバーといくつか共作している。

●ここに生きた証 勝利こそが宿命
KAN「漢流の極論」に「赤っ恥をかいても生きた証残す 恐れ知らず」というリリックがある。1stアルバム『導 ~みちしるべ~』(2005年)収録。


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2018年12月にZeebraが楽曲提供することが発表され話題になった、ヒプノシスマイクの最新楽曲。

作曲やプロデュースを担当している理貴は、KOHHJunji Takada」(2013年)、加藤ミリヤ新約ディアロンリーガール feat. ECD」(2017年)、BAD HOP「Kawasaki Drift」(2018年)などの作品を手掛けています。

作詞は説明不要のZeebraが担当。MC漢などについてはどこまで意識的に言及しているかは定かではありません。あくまでも、前述したような作品群が連想される、という程度です。

リリックはGIGOLOのヴァースまでは被せがあったので耳コピしたものを追記する形にしていますが、それ以降は公式の歌詞通りなので歌詞サイトを参照してください。

ちなみに、本作3曲目のDrama Track「Me Against The World」というのは、ニューヨーク市マンハッタン区イースト・ハーレム出身のラッパー2Pacが1995年にリリースした3rdアルバムのタイトルです。

 

ヒプノシスマイク The Champion/T.D.D LEGEND

ヒプノシスマイク The Champion/T.D.D LEGEND

 

 

Daichi Yamamoto - She feat. JJJ [歌詞]

Daichi Yamamoto - She feat. JJJ
SoundCloud(2016.4.22)

Intro Piano by Fabrizio
Beats by Daichi Yamamoto
Rap by JJJ, Daichi Yamamoto

*Sample
Zion.T - No Make Up
Digital Download(2015.10.12)

 

(JJJ)
また涙してそれでも愛し合うバカ
人類は最高のバカ
俺を信じちゃくんねえ My Girl
その妄想はもうよしなと手を差し出したきり
終わんねえTalk 枯れる花咲くかな
前世から何も変わらないのさ
心に宇宙 暗くでかい
光っては消える希望の数はかつてない (Day One)
殺伐とした日曜 腫れた目の君へのLetterをPost
ワレモノ注意 Like PureなHeartで
包むように抱きしめる
次に「愛してる」
一つ脚をなくしたテーブル
冷めたそのコーヒーこぼす前 支える
フォースにバランス与えた互いが
今と少し先の未来を叶える
時にくだらない過去にとらわれる
星を見上げて己の小ささが分かる
透かされたMind 君にはすべて
脱帽だぜ また手のひらの上さ
容赦ない時の流れの中で
確かめ合う気持ち FreshなTeenのよう
なぁ Daichi いいテーマをくれた
KCからSheへSendするSong

(-Hook-)
You better believe in your life (What's Going On Girl)
お前それでいいんじゃない
満足してるなら別に誰も何も言わねえぜ (Hey Hold Up)
言葉だけで分かり合えない (Ah)
だから We just hanging out I get a life freedom
ノリなよ 手上げて Swing now
誰か好きなら (Ah)
越えようとしたその壁も
どこかこう遠くに消えたら

(Daichi Yamamoto)
申し訳ないけど電話番号
だけでも教えてくれたら手間ないよ
でも出鼻を砕くリプライがまたプライド
傷付ける これで最後
諦められないのも才能
フラれるたびに「さぁ飲もう」
って言ってくれる友がいるからまた最高
乾杯してさぁ行こう
明日はAnother day なら俺Another man
温めるチャクラで準備を固める
FreshなClothesは不要
俺はチョコレート 甘い言葉
マイクロフォン越しに飛ばす
さぁ Here we go
ネガティブなMindは根に持つぞ
崩れるリズムと音色
Like a merry-go-roundみたいに終わらないから
適当にFly Fly Fly
ホンマにShine Shine Shine
ダイヤみたいにBaby タイダイな光放つ夏
懐かしい心地良さ くれたら俺は
ハンモックで寝ようかな 寝ようかな
A4紙の上を走るペン
今日も詩人のように街を闊歩
格好つけられない俺は

(-Hook-)


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●Day One
初日、1日目の意。出会ったその日から苦楽を共にしてきた相手。

●フォースにバランス与えた互いが
フォースは、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場するエネルギー。ライトサイド(光明面)およびダークサイド(暗黒面)という両面的な性質を持つ。使用者の感情などによって、その性質が変化する。

●KCからSheへSendするSong
KCはKawasaki Cityのこと。JJJは神奈川県川崎市出身。カリフォルニア州ロサンゼルス出身のラッパーEvidenceが、'CA all day'と曲中で言っていたことに由来する。CAはカリフォルニア州のこと。2ndアルバム『The Weatherman LP』(2007年)収録の「Mr. Slow Flow」などで確認できる。
エヴィデンスはもともとグラフィティ・アーティストだった。Dilated PeoplesやStep Brothersのメンバーとしても活動している。前者はラッパーRakaaとフィリピン系のDJ Babuによる3人組グループ。後者はThe Alchemistとのデュオで、2014年に1stアルバム『Lord Steppington』をリリースした。JJJの1stアルバム『Yacht Club』(2014年)にエヴィデンスが参加する予定だったが、スケジュールの都合で実現しなかった。
Budamunk、S.L.A.C.K.、ISSUGIによるグループSICK TEAMの1stアルバム『SICK TEAM』(2011年)には「Turn it up feat. Evidence」が収録されている。

●リプライ
reply。返事をすること。ツイッターにおいて、特定のユーザーに返信すること。

●明日はAnother day なら俺Another man
'Tomorrow is another day'で「明日は明日の風が吹く」の意。ヴィクター・フレミング監督の映画『風と共に去りぬ』(1939年)で、主人公スカーレット・オハラが最後に発した台詞。ヴィヴィアン・リー演。原作は1936年刊行のマーガレット・ミッチェルによる小説。映画の日本初公開は1952年で、訳の「明日は明日の風が吹く」という言い回しが流行した。


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Daichi Yamamotoは、京都の老舗クラブMETROのオーナーであるニック山本と、ジャマイカ人の母のもとに次男として生まれました。この曲の翌年には、KOJOEのアルバム『here』(2017年)収録の「Cross Color feat. Daichi Yamamoto」に客演。STUTSの2ndアルバム『Eutopia』(2018年)収録の「Breeze feat. Daichi Yamamoto」にも参加しています。

Fla$hBackSからJJJを招いた「She」はSoundCloudにアップされた曲です。トラックの元ネタは、韓国のR&BシンガーZion.T「No Make Up」。内容を要約すれば「メイクばっちりの君は美しいけど、何もしてなくたって君はかわいいよ」といったところ。

Fla$hBackSが女の子のことをラップしている曲というと、KID FRESINO「by her feat. 茂千代」とこの曲が浮かびます。つかず離れずで見守りつつ、内心では気にかけているような距離感がナイス。「人類は最高のバカ」「心に宇宙 暗くでかい」「星を見上げて己の小ささが分かる」などのマクロな表現があり、一方でどこか生活感のある情景が浮かぶ描写も良い。
スター・ウォーズのフォースに言及していますが、JJJのリリックにはゲームや漫画のネタがよく登場します。そこがまた「ワレモノ注意 Like PureなHeart」「確かめ合う気持ち FreshなTeenのよう」という一節と相まって、ジュブナイルな少年っぽさを感じます。
直情的に気持ちが表現されたJJJのヴァースと、Daichi Yamamotoによる肩の力の抜けたフックと軽快なフロウによるコンビネーションが効いた一曲。

 

KID FRESINO - by her feat. 茂千代 [歌詞]

KID FRESINO - by her feat. 茂千代
EP『Salve』(2017.1.25)

Produced by Yusuke Sato
Lyrics by KID FRESINO, 茂千代

Electric Guitar: Takuro Saito  *斎藤拓郎(Yasei Collective)
Electric Bass: Jungo Miura  *三浦淳悟(ペトロールズ)
Drums: Kazunari Kakinuma  *柿沼和成(犬式)
Wurlitzer: Yusuke Sato  *佐藤優介(カメラ=万年筆)
Additional Vocal: mei

 

(茂千代)
あなたはメタファー 憧れのher
あなたと僕じゃ水と油
あなたはそれでもいてくれた
思い出 床抜けるほどのアルバム
あなたの喜ぶ顔が見たい
言葉にならない
One more time, One more chance
By your side 今度こそ一心同体
卒業できない山積みの課題
寸分狂わず汲み取りたい
あなたのソウル あなたのセンス
あなたの言葉にとらわれてく
キモいくらい For life All day All night
あなたが世界の中心
ライムを叫ぶ僕は途方に暮れる
New beginning 新しいルーティー

(-Hook-)
You're my girl Sorry about that thing
I always break your heart baby
I keep myself I keep myself
And you, and you, and you, and you

(KID FRESINO)
Play the music Hot lady No stress
Ship yourself JP to my address
俺のLipについたルージュを拭う手は
会うたび違うNail color
The secret eye contactで俺はやられた
Make you believe in me タトゥーを彫った
濡れたチークに触れ熱を覚えた
代わり映えねえってことは最高なことさ
Listen really girl
街の表情はまるで
真夏の終わりを知らすようなOne day
今夜君のFavorite verse hook
アカペラでSpitするから隣に置いといてくれ
もう乾いたConcreteに咲かせたFlowerは
Like a beginning 始めから
俺が生まれたとき君はまだ夢の中
俺が死ぬとき君は (What?)
君は...

(-Hook-)

(KID FRESINO)
I met the girl when I was 20
狭いClubで唐突 甘いHug Fallin in
人と違う目の色をしている君は
人とは違う世界が見えてるのか
なあ You like it? How about this?
You don't like it?
You go in? Where? Far from here?
It's all about her feelin
どこへだっていつだって行きてえように
My baby


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One more time, One more chance
山崎まさよしOne more time, One more chance」(1997年)のこと。恋人と別離し、日々の生活の中でふいに面影を探してしまう心情が歌われている。映画『月とキャベツ』(1996年)や『秒速5センチメートル』(2007年)の主題歌に起用されヒットした。活動初期から茂千代をフックアップしていたDJ KENSAWが2016年に亡くなり、茂千代はその喪失をメタファーとしてリリックの中に織り込んでいる。

●あなたが世界の中心 / ライムを叫ぶ僕は途方に暮れる
片山恭一による恋愛小説『世界の中心で、愛をさけぶ』(2001年)のこと。行定勲監督によって2004年に映画化され、略称「セカチュー」が同年の流行語大賞でトップテンに入るほどのヒットとなった。あるいは、アメリカの作家ハーラン・エリスンによるSF小説世界の中心で愛を叫んだけもの』(1969年)のこと。

●もう乾いたConcreteに咲かせたFlowerは
詩集『The Rose That Grew from Concrete(邦題:コンクリートに咲いたバラ)』(1999年)、あるいは2000年にリリースされた同名のコンピレーション・アルバムのことか。いずれも、ニューヨーク市マンハッタン区イースト・ハーレム出身の伝説的なラッパー2Pacによるもの。

●I met the girl when I was 20
KID FRESINOは1993年生まれなので、2013年頃。


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Fla$hBackSのKID FRESINOによるEP『Salve』の最後に収録されている曲。

茂千代は大阪を拠点にするラッパー。KENT WILDとDJ BENKEIと共に3人組グループDESPERADOとして90年代に活躍しました。TOKONA-Xが在籍していたグループILLMARIACHIの1stアルバム『THA MASTA BLUSTA』(1997年)収録の「Younggunnz feat. Shigechiyo, Kent」に参加。2008年、DJ KENSAWによるプロデュースのもと、1stソロアルバム『NIWAKA』をリリース。

DJ KENSAWは1997年にアナログ『OWL NITE』をリリース。「OWL NITE feat. OWL NITE FOUNDATION'Z」として、茂千代のほか、京都を拠点とするグループMAGUMA MC'sからRYUZOなど、6人のラッパーが参加。本人曰くメガネスーパーの看板から着想を得たという「オリジナル赤い目フクロウ」の別名があります。「真っ赤な目をしたフクロウ」という言い回しは、YOU THE ROCK★の「証言」(1995年)や「FUKUROU (YAKANHIKOU)」(1996年)で広まりましたが、もともとはDJ KENSAWが使用していました。

指先から相手の体温を共有する瞬間。出会う前の過去やこれから先の未来に思いを馳せる瞬間。相手の瞳の色とその目に映る世界を想像する瞬間。時間や空間を越えて、今此処から遠いどこかまで想像力が柔軟に屈伸するこの感じ。高い湿度のもと輪郭が曖昧になり溶け合っていくような、ウェットで温かさのある一曲。目の前の相手をつぶさに見ていて、愛情深さが垣間見えます。「会うたび違うNail color」にちゃんと気付いてるところもさすが。最後は女の子に語りかけるように、やわらかく優しい声で締めくくられています。

 

Salve

Salve