Daichi Yamamoto - She feat. JJJ [歌詞]

Daichi Yamamoto - She feat. JJJ
SoundCloud(2016.4.22)

Intro Piano by Fabrizio
Beats by Daichi Yamamoto
Rap by JJJ, Daichi Yamamoto

*Sample
Zion.T - No Make Up
Digital Download(2015.10.12)

 

(JJJ)
また涙してそれでも愛し合うバカ
人類は最高のバカ
俺を信じちゃくんねえ My Girl
その妄想はもうよしなと手を差し出したきり
終わんねえTalk 枯れる花咲くかな
前世から何も変わらないのさ
心に宇宙 暗くでかい
光っては消える希望の数はかつてない (Day One)
殺伐とした日曜 腫れた目の君へのLetterをPost
ワレモノ注意 Like PureなHeartで
包むように抱きしめる
次に「愛してる」
一つ脚をなくしたテーブル
冷めたそのコーヒーこぼす前 支える
フォースにバランス与えた互いが
今と少し先の未来を叶える
時にくだらない過去にとらわれる
星を見上げて己の小ささが分かる
透かされたMind 君にはすべて
脱帽だぜ また手のひらの上さ
容赦ない時の流れの中で
確かめ合う気持ち FreshなTeenのよう
なぁ Daichi いいテーマをくれた
KCからSheへSendするSong

(-Hook-)
You better believe in your life (What's Going On Girl)
お前それでいいんじゃない
満足してるなら別に誰も何も言わねえぜ (Hey Hold Up)
言葉だけで分かり合えない (Ah)
だから We just hanging out I get a life freedom
ノリなよ 手上げて Swing now
誰か好きなら (Ah)
越えようとしたその壁も
どこかこう遠くに消えたら

(Daichi Yamamoto)
申し訳ないけど電話番号
だけでも教えてくれたら手間ないよ
でも出鼻を砕くリプライがまたプライド
傷付ける これで最後
諦められないのも才能
フラれるたびに「さぁ飲もう」
って言ってくれる友がいるからまた最高
乾杯してさぁ行こう
明日はAnother day なら俺Another man
温めるチャクラで準備を固める
FreshなClothesは不要
俺はチョコレート 甘い言葉
マイクロフォン越しに飛ばす
さぁ Here we go
ネガティブなMindは根に持つぞ
崩れるリズムと音色
Like a merry-go-roundみたいに終わらないから
適当にFly Fly Fly
ホンマにShine Shine Shine
ダイヤみたいにBaby タイダイな光放つ夏
懐かしい心地良さ くれたら俺は
ハンモックで寝ようかな 寝ようかな
A4紙の上を走るペン
今日も詩人のように街を闊歩
格好つけられない俺は

(-Hook-)


--
●Day One
初日、1日目の意。出会ったその日から苦楽を共にしてきた相手。

●フォースにバランス与えた互いが
フォースは、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場するエネルギー。ライトサイド(光明面)およびダークサイド(暗黒面)という両面的な性質を持つ。使用者の感情などによって、その性質が変化する。

●KCからSheへSendするSong
KCはKawasaki Cityのこと。JJJは神奈川県川崎市出身。カリフォルニア州ロサンゼルス出身のラッパーEvidenceが、'CA all day'と曲中で言っていたことに由来する。CAはカリフォルニア州のこと。2ndアルバム『The Weatherman LP』(2007年)収録の「Mr. Slow Flow」などで確認できる。
エヴィデンスはもともとグラフィティ・アーティストだった。Dilated PeoplesやStep Brothersのメンバーとしても活動している。前者はラッパーRakaaとフィリピン系のDJ Babuによる3人組グループ。後者はThe Alchemistとのデュオで、2014年に1stアルバム『Lord Steppington』をリリースした。JJJの1stアルバム『Yacht Club』(2014年)にエヴィデンスが参加する予定だったが、スケジュールの都合で実現しなかった。
Budamunk、S.L.A.C.K.、ISSUGIによるグループSICK TEAMの1stアルバム『SICK TEAM』(2011年)には「Turn it up feat. Evidence」が収録されている。

●リプライ
reply。返事をすること。ツイッターにおいて、特定のユーザーに返信すること。

●明日はAnother day なら俺Another man
'Tomorrow is another day'で「明日は明日の風が吹く」の意。ヴィクター・フレミング監督の映画『風と共に去りぬ』(1939年)で、主人公スカーレット・オハラが最後に発した台詞。ヴィヴィアン・リー演。原作は1936年刊行のマーガレット・ミッチェルによる小説。映画の日本初公開は1952年で、訳の「明日は明日の風が吹く」という言い回しが流行した。


--
Daichi Yamamotoは、京都の老舗クラブMETROのオーナーであるニック山本と、ジャマイカ人の母のもとに次男として生まれました。この曲の翌年には、KOJOEのアルバム『here』(2017年)収録の「Cross Color feat. Daichi Yamamoto」に客演。STUTSの2ndアルバム『Eutopia』(2018年)収録の「Breeze feat. Daichi Yamamoto」にも参加しています。

Fla$hBackSからJJJを招いた「She」はSoundCloudにアップされた曲です。トラックの元ネタは、韓国のR&BシンガーZion.T「No Make Up」。内容を要約すれば「メイクばっちりの君は美しいけど、何もしてなくたって君はかわいいよ」といったところ。

Fla$hBackSが女の子のことをラップしている曲というと、KID FRESINO「by her feat. 茂千代」とこの曲が浮かびます。つかず離れずで見守りつつ、内心では気にかけているような距離感がナイス。「人類は最高のバカ」「心に宇宙 暗くでかい」「星を見上げて己の小ささが分かる」などのマクロな表現があり、一方でどこか生活感のある情景が浮かぶ描写も良い。
スター・ウォーズのフォースに言及していますが、JJJのリリックにはゲームや漫画のネタがよく登場します。そこがまた「ワレモノ注意 Like PureなHeart」「確かめ合う気持ち FreshなTeenのよう」という一節と相まって、ジュブナイルな少年っぽさを感じます。
直情的に気持ちが表現されたJJJのヴァースと、Daichi Yamamotoによる肩の力の抜けたフックと軽快なフロウによるコンビネーションが効いた一曲。